お子さんが1歳を迎えた頃、離乳食も完了期を迎え、そろそろ仕事復帰も考えたときに、「そろそろ卒乳かな…」と感じている方もいると思います。
絶対的な基準はありませんが、
早いか遅いかで考えると、遅い方がメリットが多いです。
そこで今回は卒乳のタイミングについて、メリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。
この記事を読むことで、卒乳のタイミングに悩むことなく、スパッと卒乳スタートへの決心が付くようになりますよ^^
卒乳が遅いことのデメリット

卒乳が遅いことで生じるデメリットもあります。
母乳の栄養成分はほとんど変わらないと言われていますが、赤ちゃんが必要とする栄養は成長に伴い日々増えていきます。
離乳食を規定量食べていて、プラスアルファとして母乳を与えている場合はよいのですが、母乳ばかり飲んでいて、離乳食が進まないという場合には必要な栄養素がきちんと摂取できないため、注意が必要です。
特に骨の成長に必要なビタミンDや鉄分が不足しがちで、長期的に不足してしまうと、身長の伸びが滞ったり、言葉や歩行に支障をきたしたりすることもあります。
なかなかハイハイを始めないなぁ…と思っていたら、実は鉄欠乏性貧血だった、という話は少なくありません。
卒乳が遅いことのメリット

それでは、なぜ卒乳は遅い方がよいのでしょうか。
母乳には免疫物質が多く含まれているため、感染症にかかるリスクを減らす効果があり、風やインフルエンザにかかりにくくなります。
また、お母さん側にもメリットがあると言われており、乳がんや子宮がんの発症率を低下させる効果も期待できます。
1歳頃、歩けるようになると、抱っこをする機会が少なくなったり、仕事に復帰し、保育園に預けたりすることでスキンシップの時間が減っていきます。
授乳をすることで、赤ちゃんにとって安心できる場所となり、情緒が安定し、また母親も「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが分泌されることにより、精神的に満たされると言われているので、母子の心の健康のためには大切な時間となります。
以上のことにより、長期間母乳を与えることは、母子ともにメリットがありますので卒乳を急ぐ必要はありません。
日中母乳があげられなくても、夜だけ与えたり、夜間授乳だけやめて、日中は求められたら与えたりするなど、それぞれに合った方法で授乳を続けていくとよいでしょう。
卒乳のタイミングに決まりナシ。2歳までを推奨

卒乳はいつまでに必ず完了させなければいけないという決まりはありませんが、WHOとユニセフが共同で発表した「母乳育児成功のための10カ条」の中には、2歳までの母乳育児を推奨されています。また、日本では、厚生労働省が離乳食完了期の1歳6か月頃の卒乳を勧めています。
もちろん、2歳を迎える前に、母乳をやめてミルクに移行する方も、2歳をすぎてからも母乳を与えている方も間違いではありません。
基本的には、求められたら与えた方がよいと言われています。
まとめ
卒乳が遅いことはまったく悪いことではありませんが、それは離乳食がきちんと進んでいて、食事から栄養を摂取できていることが前提となります。
母乳を長期間与えることは、母子ともにメリットの方が多いので、卒乳を焦らず、赤ちゃんが自然と卒乳していくまで与えてあげても良いでしょう。
「うちの子まだおっぱい飲んでいるけど、大丈夫かしら…」と不安になったり、焦ったりする必要はありません。
赤ちゃんとご自身のちょうどよいタイミングで卒乳できるのが理想的ですね。
この記事が少しでの育児ストレスを減らせることに繋がば幸いです☆
最後までありがとうございました。